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無機塗料の耐用年数は?メリット・デメリットと共に解説

無機塗料の耐用年数は?メリット・デメリットと共に解説

2023/03/30

無機塗料は外壁塗装に使われる塗料の一種です。
比較的新しい種類で、特に耐用年数の長さに定評があります。
耐用年数が高ければ外壁塗装の頻度も下がり、結果的に外壁塗装にかかる費用を抑えられるでしょう。

この記事では、無機塗料の耐用年数や特徴を紹介します。
外壁塗装を検討している方は参考にしてください。

無機塗料の耐用年数は?メリット・デメリットと共に解説

無機塗料の耐用年数や特徴を解説

無機塗料とは、鉱物を使った塗料の総称です。
樹脂塗料を使った塗料である「有機塗料」に比べて耐久性が高いことで知られていますが、それ以外にもいろいろな特徴があります。
ここでは、無機塗料の特性について解説します。

①無機塗料の耐用年数は20年以上

無機塗料最大の特徴は、耐用年数の高さです。
有機塗料の代表格であるフッ素塗料やシリコン塗料の耐用年数が10~15年なのに対し、無機塗料は20年以上の耐用年数を誇ります。

そのため、無機塗料は高層マンションや大規模商業施設など、外壁の塗り直しがなかなかできない場所に適します。

無機塗料の耐久性の高さは、紫外線への耐久性の高さに由来するものです。
有機物は紫外線により劣化しますが、鉱物などの無機物は紫外線による劣化がありません。
そのため、紫外線が強い場所でも塗料が劣化しにくいのも大きなメリットです。

②防汚性が高く汚れも落としやすい

無機塗料のもう1つの特徴は、防汚性が高い点です。
外壁が劣化する大きな原因は、コケ・カビだといわれます。
その理由は、コケ・カビは水分のほか、有機塗料に含まれる有機物を養分として育つからです。

無機塗料は有機物がごくわずかしか含まれていないため、コケやカビが育ちにくい傾向にあります。
無機物は親水性が高いので、ほこりなどが付着しても雨水で流れやすいです。
そのため、掃除の頻度が少なくて済むメリットも得られます。

③外壁素材との相性のよしあしがある

無機物を多く含む無機塗料は、有機塗料に比べて粘性が低く密着しづらいといった特徴があります。
そのため、外壁素材によっては相性が悪く工務店から施行を断られる場合もあるでしょう。

特に、木製やガルバリウム鋼板の外壁材とは密着しづらいため施工が難しく、依頼を断られやすいので注意が必要です。

使われている外壁素材が何なのかは、個人では判別がつかない場合もあるでしょう。
そのため、無機塗料を使いたい場合は、まずは外壁塗装を依頼する業者に外壁の素材の調査を依頼するのが無難といえます。

なお、無機塗料以外にも耐久性が高い塗料もあるので、無理に無機塗料を使う必要はありません。

耐用年数の高い無機塗料を使用する際の注意点

外壁素材以外にも、無機塗料を使用する際に気をつけたいポイントは多数あります。
ここでは、無機塗料を使う際の注意点をより詳しく解説するので、参考にしてください。

①つやなしが使用できない

外壁塗装に使われる塗料は、「つやあり」と「つやなし」があります。
つやありは文字通り光沢がある仕上がりとなり、つやなしはしっとりとした落ち着いた仕上がりになるのが特徴です。

無機塗料は「つやなし」がありません。
どうしてもつやありになるため、光沢のある仕上がりにしたくないといった方には適さないといえるでしょう。

なお、つやを消す薬剤もあるため、塗料の種類によってはつやなしに近い状態にもできます。
ただし、その分耐久性が落ちるので無機塗料を使うメリットがなくなるので注意が必要です。

②伸びが悪い

無機塗料は有機塗料に比べて伸びが悪いのも特徴です。
そのため、扱いが難しく不慣れな業者が塗装を行うとひび割れなどの不具合が出る可能性もあるでしょう。
地震などが起こると一気にひび割れる可能性もあるため、注意してください。

外壁材の種類と併せて、無機塗料が外壁塗装の塗料に相応しいかどうか、業者とよく相談しましょう。
また、無機塗料を豊富に扱った実績がある業者に依頼してください。

新規の業者の中にも優良な業者もありますが、実績がある業者のほうが安心です。
今はホームページで、取り扱う塗料を公開するところが増えています。
まずは依頼したい業者のホームぺージを確認し、塗布したい塗料を扱っている業者を探してください。

③価格が高い

無機塗料は有機塗料に比べて1平米あたりの単価が高めです。
有機塗料の値段は1平米あたり1,300~1,400円前後が相場ですが、無機塗料の相場は1平米あたり2,000円前後だといわれます。

無機塗料は20年以上の耐久性を誇りますが、必ず20年以上持つとは限りません。
また、塗料は20年以上持っても、建物が早々に寿命を迎えることもあるでしょう。

ですから、築年数が浅く1回目の外壁塗装の塗り直しをする場合に無機塗料を利用するのはメリットが大きいです。
しかし、築年数がたった建物には適しません。

このほか、塗料の寿命が短めになる環境下でも無機塗料を使うメリットはぐっと少なくなります。
迷っている場合は業者とよく相談しましょう。

まとめ

外壁塗装は、いろいろな塗料が利用できます。
無機塗料はまだまだ新しい塗料で、耐久性の高さから強くすすめる業者もいるでしょう。

しかし、無機塗料はメリットだけでなくデメリットもあります。
無機塗料はまだ使いこなせる業者が少ないので、無機塗料を外壁塗装に使いたい場合は、時間をかけて業者を探す必要もあります。
うまく業者選びを行い、無機塗料のメリットを存分に得ましょう。

なお、無機塗料はどうしても値段が高くなりがちです。
極端に価格を安くすると宣伝する業者は利用を控えてください。

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