白い外壁を汚れから守るには?汚れたときの対処法を紹介
2022/02/13
白い外壁は、家全体を明るく清潔感のあるイメージにしてくれるので、外観にこだわる方に人気となっています。
ただ、白というのは汚れが目立ってしまう色なので、掃除やメンテナンスが大変なのでは、と思う方も多いのではないでしょうか。
確かに白は汚れが目立ちやすいですが、汚れにくくする方法や汚れた場合の対処法はあります。
ここでは、白い外壁の魅力や美しい外観を維持するための方法を紹介するので、白い外壁を検討している方は参考にしてください。
白い壁の魅力とは?
白い壁の魅力は、明るく清潔感がある、すっきりと爽やかな印象を与えるなど、全体的にポジティブなイメージがあることです。
太陽光を反射して白く輝く壁というのは、それだけで晴れやかな気分にしてくれます。
また、白い外壁の家は熱がこもりにくいので、特に気温の高い地域では室温の上昇が抑えられることで夏を快適に過ごせるというのも魅力です。
白い外壁にはデメリットがある
ワンカラーで美しい印象を与えられる白い外壁はとても魅力的ですが、残念ながら「汚れが目立つ」というデメリットがあります。
また、汚れが目立つことで、視覚に与える印象も変わってしまいます。
軽い気持ちで白い外壁を選んでしまわないよう、デメリットをしっかり把握しておきましょう。
汚れが目立つ
白は色の一種ですが「無色」なので、色が入った外壁よりも汚れが目立つというデメリットがあります。
壁に付く汚れには、雨だれやカビ苔、排気ガス、排気口から出る油など、いろいろな種類がありますが、どれも黒や緑、茶色など濃い色をしており、白い壁はその汚れをくっきりと引き立ててしまいます。
黒や茶色、グレーなどの色であれば、汚れと同色系になるためそれほど目立ちません。
しかし、白は汚れとは真逆のカラーなので、他の色の壁よりも汚れが目立ちやすいことがデメリットになってしまうのです。
見た目の印象が悪くなる
人によって感覚は異なりますが、白い壁に黒い雨だれのシミが何本もあったり、いたる所にカビ苔が生えていたりすると、やはり見た目の印象が悪くなります。
家主さんが汚れを気にしないとしても、周りからは「薄汚れた家」「不衛生」などの印象を持たれることが多く、家に対する印象はそのまま住人のイメージにも繋がってしまいます。
人は汚れに対してネガティブなイメージを持つものなので、外壁の汚れは家や住んでいる人のイメージダウンになるというのもデメリットです。
白い外壁に付きやすい汚れの種類
白に限ったものではありませんが、外壁には付きやすい汚れがあります。
ここでは、特に付きやすい汚れの種類を紹介します。
黒い筋になる雨だれ
雨が降ると、外壁に付いた汚れが流されていきます。
といっても、高圧洗浄のような強さはないので、雨の筋状に汚れが壁に残ってしまうことでできるのが雨だれです。
雨だれは、主に窓のサッシや換気フード、屋根の下に黒い筋となって残ることが多く、放置をすると汚れが蓄積して落としづらくなります。
古びた印象を与えるカビや苔
雨の多い地域や湿度の高い地域、もしくは日当たりの悪い家に発生しやすいのが、家全体を古びた印象にしてしまうカビや苔です。
カビや苔は緑色の汚れなので、白はもちろん色味の薄い壁でとても目立ちます。
カビや苔は、主に地面に近い壁部分に発生しますが、環境によっては窓周りや玄関周りにも発生します。
白をくすませる排気ガス
排気ガスも外壁に付きやすく、家全体をくすんだ印象にしてしまいます。
特に、トラックの排気ガスにはススや油汚れが大量に含まれているので、交通量の多い国道や幹線道路が近くにある場合は、家が汚れてしまいます。
排気ガスは一度で汚れが付着するのではなく、少しずつ付着していくのでこまめにメンテナンスをしておかないと、「気付いたら家が薄汚れていた」ということになるので注意しましょう。
キッチンから出る油汚れ
キッチンの排気口からは、調理などで使った油を含む煙が出て行くので、油汚れも外壁に付着します。
飲食店の排気口周りを見ると、真っ黒になっていることがありますが、これは油汚れです。
油は粘着性があり、さらに重さもあるので、毎日調理をしているだけでも排気口周りは汚れが付着してしまいます。
白い外壁を汚れから守る方法
白い外壁は汚れが目立つというデメリットがありますが、汚れから守る方法を実践しておけばデメリットを回避できます。
では、どのような方法があるのか見ていきましょう。
汚れを付きにくくする塗料を使う
白い外壁を汚れから守る一番の方法は、汚れを付きにくくする塗料を使うということです。
外壁に使う塗料には、耐水性の高いものや紫外線からガードするもの、汚れを付着しにくくするものなどさまざまな機能があります。
汚れを付着しにくくする耐汚染性塗料の塗膜は、高い密度を持っているので汚れが付きにくく、さらに汚れが付いても雨で洗い流されてしまうため綺麗な状態を長期間保てます。
耐汚染性塗料を使えばメンテナンスをする必要がない、というわけではありませんが、掃除の手間を減らし、美しい白壁を維持できるので汚れを心配する必要はありません。
雨だれを防ぐアイテムを取り入れる
排気ガスやカビ・苔などは住環境によっては汚れを心配する必要はありませんが、雨はどの地域にも降ります。
そのため、白い外壁は雨だれで汚れてしまうことが多いのですが、雨だれを防ぐアイテムを取り入れれば汚れ防止に繋がります。
雨だれを防ぐアイテムはいろいろなメーカーで発売されているので、自宅にあったものを取り付けましょう。
壁の周りは風通しをよくする
外壁の周りの風通しをよくしておけば、カビや苔の予防になります。
日当たりの悪い壁側には植物を植えない、塀は壁とできるだけ離すなど、風通しを悪くしないように工夫をするだけで、カビや苔の発生率を大幅に軽減できます。
白い外壁の汚れを目立たせない方法
白い外壁の汚れを目立たせないようにするには、ブラウンやグレーなど汚れに近い色を混ぜたり、アイボリーやオフホワイトなど少しくすんだ白を取り入れたりするのがベストです。
ブラウンを混ぜると温かみのある白に、グレーを混ぜると落ち着いた白になり、純度の高い真っ白な外壁よりも汚れが目立ちません。
もし、どうしても汚れが気になる場合は、一番汚れやすい部分だけブラックやグレーなどを塗るという手もあります。
これらのカラーは白との相性がよいので、よりスタイリッシュな外観になります。
もちろん、雨だれやカビ・苔などが付けば汚れてしまいますが、真っ白の壁に汚れが付くよりは目立ちませんし、排気ガスの汚れであればごまかすことも可能です。
白い外壁が汚れたときの対処法
白い外壁が汚れてしまった場合は、水や洗剤などを使って洗い流すしかありません。
土埃や付いたばかりの雨だれ、カビや苔であれば、水洗いで落とすことができます。
ホースで汚れ全体に水をかけて、上部からブラシなどでこすりましょう。
耐汚染性塗料を使っている外壁であれば、ある程度頑固な汚れも水で洗い流せます。
油汚れや放置した雨だれ、排気ガスの汚れなどは外壁用の洗剤を吹き付けて、少し時間をおいてからスポンジやブラシなどを使って優しく洗ってください。
汚れが落ちたら、洗剤が残らないようにしっかり水で洗い流せば綺麗になります。
洗剤でも汚れが落ちない場合は高圧洗浄機で洗うという方法もありますが、外壁を傷めてしまう可能性があるので、専門業者に依頼して洗ってもらいましょう。
まとめ
白い外壁は「汚れやすい」と思われがちですが、あくまでも「汚れが目立ちやすい」だけです。
汚れが付きやすくなるかどうかは、壁の材質や塗装の仕上げで変わるので、色の問題ではありません。
つまり、白い壁であっても工夫次第で汚れを目立たせないようにできるのです。
とはいえ、汚れにくい材質や塗装の仕上げを選ぶには専門知識が必要であり、自分の力だけでは限界があるため、美しい外観を保ちたいという方はプロに頼るのもいいでしょう。
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