何故外壁塗装をするのか？実際にする場合はどんな工程？

2022/03/28

何故外壁塗装をしないとダメなの？実際に外壁塗装を頼んだらどんな工程が必要？

外壁塗装工事がどうして必要なのか。やったことのない多くの方は「家が綺麗になるから」「イメチェンをしたいから」と見た目の変化に対して焦点を置いているかと感じています。

見た目の変化のみが外壁塗装の意義ならば極論外壁塗装をしなくても良いという回答となります。しかし、実際はそうではありません。大型のマンションやアパート、店舗までありとあらゆる建築物は定期的に外壁塗装を行う必要があります。それは見た目の変化ではなく、外壁塗装のにおける本来の用途を満たすためになります。

建物の外装は屋根も外壁もエクステリア、外構も２４時間３６５日一度も屋内に入ることなく、外気にさらされ続けています。雨の日も、雪の日も、夏の暑い日も、冬の寒い日も、常に過酷な環境に耐えて私たちを守ってくれています。塗料はそのような外壁を唯一守ることができる服のようなものなのです。

この服一枚で、外壁は雨から身を守り、熱から逃れることができます。ただ、服も年月を重ねるとぼろぼろになってしまいます。塗料に含まれる防水性能や遮熱性能は年々低下していき、最後は意味をなさなくなります。そうなると雨水が家に侵入して雨漏りが起こったり、紫外線に負けて壁にひび割れが起こったりとしていきます。

どのような建物でも外壁塗装を一定の周期で行う理由は、約１０年ごとに今ある服を着替えないと建物そのものがダメになってしまうからです。

壁の中に入った雨水は内部から腐食してしまい、特にひび割れ、雨漏りという症状がある場合は、かなり外壁の劣化が進んでしまうことになります。後から莫大な金額をかけて外壁自体をリフォームするよりも、こまめにチェックをして安全な状態を保てるように定期的に塗装する必要があります。

では実際外壁塗装を行うとき、どのような流れで進行していくのか。事前にこれが分かっているとイメージが付きやすいですよね。下記にまとめてみたので、ご確認ください。

●仮設足場

基本的に足場は一日目に丸一日をかけて一気にくみます。この作業は、一番物音が大きくなってしまうため、

ご近所の方には事前に伝えて頂くといいかもしれません。弊社もそうですが、業者によっては工事挨拶を工事一週間前程度には近所周辺全て回って挨拶と懸念事項の確認をしてくれます。

施工金額に含まれる足場代は、決して低い金額ではありませんが、塗装工事や屋根工事を行う際は必ず必要な作業となります。今回は外壁だけで、数年後に屋根も考えたい・・

という方は是非外壁と屋根をまとめて施工することをお勧めいたします。また、仮設工事に関しては、厚生労働省の平成27年度7月1日に改正された、労働衛生法に準じて施工いたします。

●高圧洗浄

洗浄しない状態で塗装を行ってしまうと、どんなにいい塗料を使ってもすぐに剝がれてしまうことがあります。

例えば、ホコリの上からはセロテープを貼ってもすぐにはがれてしまうのと同じです。

外壁や屋根の塗装を行うに当たって、洗浄作業はとても大切な工程です。またこの作業についても水飛沫が隣の家の洗濯物にかかってしまう可能性もあるので、工事前挨拶をした方が丁寧かと思われます。

●下塗り

化粧でいうファンデーションもしくは化粧下地の部分です。これについても言わずもがな大事な作業となります。これをすることによって塗膜が厚くなり、耐用年数を長くすることはもちろん綺麗に上塗り材を塗ることができます。

●中塗り

ファンデーションを塗った後の工程へと移ります。実際に自分たちが選定した色を塗っていく作業となります。

●上塗り

最後の仕上げです。コンシーラーの要素となります。中塗りで塗った色をより映えるように再度同じ色を塗っていくことで塗膜をより厚くして耐用年数を１０年～１５年と長く安心して家を使っていただくことができるのです。ただ、この工程を怠る業者も居ます。仕上がり直後の見た目だけでは判断の付きようがないからです。安いからといって信頼のできそうにない業者に頼むのはお勧めできません。

●足場解体

これにて終了となります。改めて騒音が出る作業になるので、ご近所に対してご挨拶もした方が良いかもしれません。